Tuesday, 30 June 2009

北ウィングなアート

ラブ イズ ザ ミーステリィ〜〜、私をよ〜ぶの♪
愛はミステリィ〜、不思議なちーっからで〜〜〜

これを読んで、中森明菜の北ウィングをすらすら歌える人はどのくらい居るのかしら。小学生のころ、松田聖子でもおにゃんこでもなく、中森派だったわたし。初めて買ったレコードは明菜の「トワイライト」シングルよ。もちろん、北ウィングどころか、空港独特の空気感や旅の哀愁などまったく分からず、ただ一緒に歌いたいだけだったのです。

いまとなると、ロンドンと日本を行き来するようになって、その時々の出会いとか自分の状況とか、いろんなものと掛け算で空港の景色というのは違った色にみえたりする。ちょうど先週、日本へ用事があり1週間だけ戻っていたので、空港について思いを馳せながら旅をしてみた。ぼんやり考えていたせいか、カメラを確認すると空港で撮ったのはたった1枚、ヒースローにて。飛行機もフライトアテンダントも写っていない、エアポートらしさという点では地味な写真ですが、廊下の先に入り口が二つあるところが気にいったのです。

北ウィングを歌ってしまったことだし、今回は空港を舞台にして作られたアート作品を紹介したいと思います。


まずはスイスを代表する素敵な二人組。 Peter Fischli & David Weiss(フィッシュリ&ヴァイス)。ちょっと検索してみると、こんなに有名なアーティストなのにwikipediaの日本語ページは無いのね。そんなことが他の大御所アーティストでも多々あり、日本での現代アートへの興味の低さがちょっと残念に思われたり。

そんな二人の作品でエアポートシリーズという写真作品があります。淡々と撮られた空港の写真たち。空の色と機体との組み合わせで、こんなに違う表情があるのね。写っているのは飛行機と滑走路なのに、無機質どころか旅情あいまって、とてもセンチメンタル。クールになりすぎないのは、写真がまるで子供の視点のような、目的のはっきりしない好奇心で覗いた世界みたいだから?彼らの代表作とは毛色が違うけど、こういう作品も作っていたのね。


もうひとつはイギリスのアーティストMark WallingerのThreshold to the Kingdom。こちらはビデオの作品で、空港のアライバルのドアから人が出てくる様子をスローモーションで見せているもの。スローモーションの効果と空港の非日常感もあり、到着ゲートのドアが自動でゆっくり開くと、まるで天国の入り口から降りてきたかのような何とも不思議な空気が広がる。ドアがゆっくり開き、人が出てくる、そしてドアが閉まる。それが繰り返されるだけなのに、ありふれた人々のはずなのに、ドアがあまりにも象徴的で、また国境や国家をよくテーマにしているwallingerらしく、世界を区切っている境界線を超える瞬間が、シンプルながらもドラマチックに見せられている。ありふれた景色が、映像の効果によって神聖な儀式にすら見えてしまう、面白い作品。動画で見せたかったけどYouTubeでみつからず、残念!

というわけで、空港にちなんだ作品をお届けしました〜
サンキュー フォー ヨー アテンション

Thursday, 18 June 2009

斉藤さん@大英博物館

伝染るんです。の。
角がないけど、似てない?
大英博物館のエジプトエリアでばったり再会。いま思うと、高校生のとき大好きだった伝染るんですを始め、お笑いの趣味、現在のアートの好みにいたるまで、結局わたしは不条理劇が好きなのか、とやっと分かってきた今日この頃。wikipediaの伝染るんですのページをみたら「それまでの漫画の常識を覆し、不条理ギャグ漫画というジャンルを確立させたパイオニア・記念碑的な作品として評価されている。」と説明されている、なるほど〜。。。こういう作風は、日本では一般的にシュールという言葉で説明されることが多いと思うけど、英語で同じニュアンスだとAbsurdism/Absurdityというのがしっくりくると思う。日本でいうシュールという言葉は、英語では通じない和製の表現。シュールのもとの言葉シュールレアルSurrealは、日本でいうシュールのナンセンスとか不条理な感じとはまたちょっと違う、超現実主義の特定の表現方法をさす言葉。

日本のシュールと英語のシュールレアル、もともとは繋がっているけど今は違う意味。アートやお笑い、漫画などの感覚を言葉で伝えるとき、表面的に同じ言葉でも、こんなふうに似て非なる定義などがあるから気をつけないと意味が違って伝わってしまうよね、と思ったり。

で、Absurd(不条理)が日本でいうところのシュールだねという話。
私の好きな不条理感が感じられるのはアメリカのアーティスト、ブルースナウマンの作品。特に彼は不条理文学のサミュエルベケットから多大な影響を受けていて言葉を使った作品やネオンを使ったシンプルなアニメ的な作品も作っている。そんな中からオススメの作品はこちら、ビデオインスタレーションのClown Torture(”ピエロ拷問”とでも訳そうかしら)。単に不条理というより、エンターテイメントと暴力の関係についても考えさせられる作品。日本のお笑いでも、無防備な人にとつぜん降り掛かる暴力やささいな不運を見てみんなが笑ったりする、そういう人間の心理の妙。小さな暴力は可笑しいのに、それがしつこく繰り返されたり度を超したら、それはホラーになったりもするよね。

では、Bruce Naumanをどぞー。

Clown Tortureのビデオ一部




Bruce Nauman の紹介ビデオ

Sunday, 14 June 2009

パールなピジョン

うちの窓から。私のミニ野鳥図鑑によると、多分これはPearl Pigeon?道路にいるハト(ドバト)とはちょっと色や形がちがって、もっと明るい灰色で体が大きいのね。

Wholefoods Rocks!

Highstreet Kensingtonにある大型オーガニックスーパーWholefoods。家から20分ほどで歩ける場所にあるため、週末などはついつい目的が無くても巡礼してしまう場所。普段は値段が高くてなかなか気軽に買えないのだけど、今週末はめずらしくセール品がちらほら、試食も満載。そこで大興奮してつかんだ3品。

写真右側、スペアリブ肉915gが半額で£4.11。tescoでもラムやポークなどちょっとした肉はすぐに4ポンド超えてしまうのに、これはお得だわ〜。バーベキューシーズンのためか、スペアリブ用のBBQソースのボトルと並んでました。が、ソースは自分で作りたいのでショウガ、たまねぎやりんごなどを自分で用意。この肉どっかで見たことある!と思ったらフランシスベーコンの絵かも(笑)

写真左下。ブラックベリーがふたパックで£4。ふたたび貧乏くさくtescoと比較しますが、これはお得!! 値段だけでなく商品のクオリティを含めてお買い得よ!ベリーがぷりぷりしてます。

写真奥。
Organic Lemonadeが半額で99p。ほんのり炭酸が効いていて、味が濃くて暑い午後にキュゥッと飲みたい一品でございます。

お買い得品が今後もありますように(祈)
ロンドンの人は急げ!
えびやクリスプスもセール中よ。

Saturday, 13 June 2009

ポーリッシュ料理 in South Kensington


ポーリッシュ料理の盛り合わせ。餃子にそっくり!?なものから、お好み焼きのような味のするザワークラウト的なキャベツ、ロールキャベツ(ポーランド発祥だったのか!?)、肉の風味がする揚げはんぺんのようなものなどなど。異国情緒があふれるプラッターなのに、なぜか日本の食堂のような懐かしさを覚える不思議なポーランド料理。





下の写真は、ベジタブルストロガノフ。白いご飯とセットで、見た目だけでいったらほぼグリーンカレーですが、実際はクリーミーでハーブが効いていてさっぱりめなお味。

人生初のポーランド料理でした〜。

友人に地味な店だよとさんざん念を押されてきましたが、実際金曜の夜とあってか予約のお客さんも多く、けっこう賑わっていました。





サウスケンジントン駅すぐ近く。
Daquise, South Kensington, London
20 Thurloe Street, South Kensington, London SW7 2LT

その後移動したカフェで、細くて美形で巻き髪のお嬢様風日本人女子に話しかけられて、私たち女三人はちょっとドギマギしました。

Friday, 12 June 2009

こんな本をよんでいます。


Mike Kelley
Interviews, conversations, and chit-chat (1986-2004)

http://www.lespressesdureel.com/EN/ouvrage.php?id=498

アメリカ人アーティストMike Kellyが、彼の友人のアーティストやミュージシャンなどをインタビューしている本。変態かつハートウォーミング映画監督ジョン•ウォーターズや、アーティストのトニー•オースラー(Tony Oursler)とリチャード•プリンスあたりが特に気になって、この本をライブラリで借りてきました。

普通のインタビューと違って、アーティスト同士の会話は好奇心をそそられるし、面白い。そして何より、話し言葉なので読みやすいのが一番のポイントかも(笑)

実際気になる部分を読んでみると、ジョン•ウォーターズとリチャード•プリンスは大物だしそれほど親しい間柄でもないようで、インタビューはちょっとよそよそしくお互いを探り合っている感じ。それでも、なるべくくだけて話そうみたいな意気込みは何となく感じられるような。

それと比べて、マイクケリーとトニーオスラーの会話は格段に突っ込んだ内容で、二人が同じ学校出身(CalArts)で一緒にバンドも組んでたくらいの仲だから、もっと読み応えのあるインタビュー。特にマイクケリーがオスラーの初期の映像作品をかなりきちんと把握していて、当時のアメリカのメディアカルチャー(とくにTV)やアートをふまえて色々話しているので面白かった。